あらすじ
蟲師 続章は、人と自然、そしてこの世の理を超えた異質な生命体「蟲」との共存を描く幻想的な物語である。遥か昔から存在するとされる「蟲」は、動物でも植物でもない、生命の根源に近い存在として人々の生活に深く関わってきた。古来より人々は、その不可思議な存在を畏敬の念を込めて「蟲」と呼び、その存在を語り継いできた。 しかし、時代が下るにつれて蟲の存在は忘れ去られ、単なる迷信として扱われるようになる。だが、蟲が人々の生活に不可解な影響を及ぼし、ときに災いをもたらし始めたとき、再びその存在が信じられるようになった。 「蟲」の世界と人の世界、その狭間に立ち、両者の調和を図るのが「蟲師」と呼ばれる者たちである。彼らは蟲の生態を解き明かし、蟲による災いに苦しむ人々を救うことを生業としている。主人公のギンコもまた、そんな蟲師の一人であり、各地を旅しながら蟲の謎を追い、人と蟲の間に起こる様々な事象を解決していく。 この世のすべての生命は、互いの存在を阻害するために存在するのではなく、ただそれぞれの在り方で生きている。本作は、蟲と人との関わりを通して、生命の根源的なあり方や共存の道を静かに問いかける。