あらすじ
長寿の一族の少女と人間の赤ん坊の絆を描く壮大なファンタジー物語「さよならの朝に約束の花をかざろう」。古の時代より、人里離れた土地で暮らすイオルフの民は、日々の出来事を「ヒビオル」と呼ばれる織物に織り込み、若々しい姿のまま数世紀を生きる長寿の一族である。イオルフの少女マキアは、仲間たちに囲まれた穏やかな日々を送るが、どこか孤独を抱えていた。しかし、その平穏な生活は突如として破られる。イオルフの長寿の血を狙うメザーテ軍が、竜の艦隊を率いて彼らの領土に侵攻する。 混乱の中、マキアはなんとか逃げ出すが、故郷と仲間を失ってしまう。そして、彼女は森の中で、親を亡くした赤ん坊と出会う。マキアはその子を「アリエル」と名付け、新たな友人たちの助けを得ながら育てることを決意する。 イオルフとメザーテ、異なる種族間の緊張が高まる時代において、マキアとアリエルの絆は時の流れと共に変化する。これは、孤独を抱えた二人が互いに慰めを見出し、かけがえのない時間を紡いでいく壮大なファンタジー物語である。