あらすじ
『MODERN』は、ミライミズエが前作『Playground』の完成からわずか2ヶ月という短期間で制作した実験的なアニメーション映画である。M.C.エッシャーの絵画に代表される錯視表現に触発され、アイソメトリック図法を駆使することで、空間の連続性や遠近法の常識を覆す、他に類を見ない独特な視覚世界を構築している。本作の中心的なコンセプトは、直方体の変形を通じて、幾何学的なアニメーションが持つ無限の可能性を探求することにある。 ミズエは、フリッツ・ラング監督の『メトロポリス』に見られるような未来都市の描写や機械的な美学といった表現技法と、伝統的なセルアニメーションの手法を融合させた。この作品は、彼が常に新しいアニメーション表現を模索し続ける過程の一端を示しており、視覚的な錯覚と驚きに満ちた体験を通して、映画制作における既存の枠にとらわれない「第三の選択肢」を見出そうとする彼の献身的な姿勢を物語る。『MODERN』は、アニメーション表現の限界を押し広げようとするミライミズエの挑戦の証といえる。