あらすじ
アニメーション作品「鶴下絵和歌巻」は、江戸時代初期の画家・俵屋宗達が制作した全長13メートル53センチにも及ぶ同名の絵巻を、現代のアニメーションとして再解釈したものである。この絵巻は、書かれた和歌の料紙に、群れをなす鶴が描かれている点が特徴だ。宗達が描いた鶴の独特な構図は、静止画でありながらも見る者に動きや生命力を強く感じさせる。山村は、この絵巻に込められた宗達の美意識と意図を深く読み解き、それを実験的なアニメーション作品として具現化した。絵巻が持つ伝統的な美意識と、そこに秘められた動きの可能性を、現代のアニメーション技術を用いて表現しようと試みた作品である。