あらすじ
アニメーション作品「サルカニガッセン」は、横浜シネマ商会が製作したアテナ映画ライブラリー教育映画シリーズの第18作目として発表された。日本アニメーションの黎明期を代表する村田安司の初期作品であり、彼の初のアニメーション映画として記念碑的な位置づけを持つ。本作は35mm版と16mm版が公開され、現在確認できるプリントは小西六本店が発売した16mmサクラグラフ版である。登場するカニや臼の独特な形状は、井川洗厓の絵本『猿蟹合戦』(大日本雄辯會講談社、1937年刊)のイメージと共通する点が指摘されている。現存するフィルムは、怠惰で貪欲な猿が蟹におにぎりを柿の種と交換させる冒頭のシーンが省略された短縮版である可能性が高いとされている。