あらすじ
短編アニメーション『将棋』は、日本の伝統的なボードゲームである将棋の対局に焦点を当てた作品である。 静寂に包まれた空間で、二人の棋士が将棋盤を挟んで対峙する。彼らは互いの知略を尽くし、盤上で激しい心理戦を繰り広げる。一手一手に慎重な計算とリスクが込められ、駒が動かない沈黙の時間は、相手の戦略を読み解き、無数の可能性を考察する熟考の場となる。盤上には張り詰めた緊張感が漂い、この古くから伝わるゲームを極めるために必要な、研ぎ澄まされた精神力と集中力を表現している。 この短編アニメーションは、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻に在籍していた栗原萌が、2016年に1年次の作品として制作した。将棋という奥深い世界の魅力と、その道に人生を捧げる棋士たちの精神性を垣間見せる。