あらすじ
「難船ス物語 第一篇 猿ケ島」は、日本アニメーションの黎明期を代表するアニメーター、政岡憲三が監督した短編アニメーション映画である。1930年代に制作された本作は、南海の孤島に難破し、親を失った赤ん坊が猿たちに育てられ成長していく姿を描く。文明社会から隔絶された自然の中で、猿の群れの一員としてたくましく生きる赤ん坊の姿を通して、人間と自然、そして生命の根源的な営みを詩情豊かに表現した作品だ。当時の限られた技術の中で、政岡憲三が追求したアニメーション表現の可能性を示す貴重な一作として知られる。