あらすじ
高城一族には、血への抑えきれない渇望を引き起こす、吸血鬼のような奇病に苦しむという悲劇的な歴史があった。主人公の高城一砂(かずな)もまた、その血を引く一人である。その事実を知らぬまま、幼い頃に江田夫妻のもとへ預けられ、平穏な日常を送っていた一砂。しかし、彼自身にもその病気の兆候が現れ始めた頃、幼い頃から同じ病に苦しむ実の姉、高城千砂と運命的な再会を果たす。千砂は、この病がもたらす苦痛と重い運命を知るがゆえに、弟である一砂の負担を和らげ、血への衝動を制御する方法を教えようと努める。しかし、その病は彼らの運命を容赦なく蝕んでいき、二人の間に悲劇的な絆と葛藤を生み出していく。血の宿命に翻弄される姉弟の、切なくも残酷な物語である。