あらすじ
西暦2070年、人類は巨大な地震と火山噴火により、生命の危機に瀕していた。韓国は無政府状態に陥り、釜山には難民があふれかえる。そんな中、若いストリートディーラーのハジンは、誰にも明かしていない秘密として、クジラと意思疎通する能力を持っていた。ある日、隻腕の女性、ペク・サンウォンがハジンに、伝説の紅鯨の狩猟への参加を依頼する。過去の辛い記憶から、ハジンは当初その誘いを断るが、最終的にペクに同行することになる。船上で仲間たちと交流する中で、ハジンは紅鯨に強い関心を抱くようになる。そして、乗組員それぞれが紅鯨にまつわる悲しい物語を抱えていることを知る。紅鯨を殺そうとする乗組員たちの目に宿る狂気は、ハジンの過去のトラウマを呼び覚まし、彼女自身もまた狂気に直面することになる。これは、荒廃した世界で繰り広げられる、少女とクジラの壮大な物語である。