あらすじ
短編アニメーション作品。とある街角を舞台に、一枚のポスター、テディベアを抱く少女、街灯、そして光に誘われる蛾といった、様々な生物や無生物が織りなす群像劇を描く。それぞれが独自の物語を持ちながら、やがて戦争という大きな悲劇に巻き込まれていく様子が描かれる。本作は、単なる物語の叙述に留まらず、登場人物たちの感情を繊細に表現することに重きを置いた実験的な作品である。大手企業でのアニメ制作に不満を抱いていた手塚治虫が、自身の表現したいアニメーションを追求した意欲作として知られる。壁のポスターのような日常の存在にも鮮烈なドラマが宿ることを示し、アニメーション表現の可能性を提示する。