あらすじ
「湿らない 腐らない おいしく まろやか」は、成長した「私」が子供の頃の記憶を辿る短編アニメーションである。電車に乗りながら、主人公は遠い昔の情景を思い起こす。太陽が照りつける朝の野原、次々と作り上げた竹の葉の船、そして濃い霧のように広がる花火の煙。 これらの鮮やかな記憶の断片に対し、「私」は「おかえり」と静かに告げる。作品は、失われた子供時代の郷愁と、現在の自分との繋がりを詩的な映像で表現する。本作は、2019年に東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の学生によって制作された卒業制作作品であり、個人的な記憶と普遍的な感情を繊細に描き出す。