あらすじ
『迷宮物語』は、1987年に公開されたSFファンタジーオムニバスアニメ映画である。りんたろう、川尻善昭、大友克洋という日本アニメ界を代表する3人の監督が、それぞれ異なるテーマと表現手法で未来やシュールな世界観を描き出した短編で構成されている。 りんたろう監督による「ラビリンス*ラビリントス」は、幼い少女サチと彼女の飼い猫が、不思議な迷宮に迷い込む幻想的な物語だ。現実と夢が混じり合うその迷宮は、奇妙な生き物や不可解な光景に満ちており、子供時代の純粋な好奇心と未知への探求心が織りなす驚きと不安を描写する。 川尻善昭監督の「走る男」は、近未来を舞台にした過酷なレースを描くSFアクション作品である。念動力という特殊能力を持つ伝説のレーサー、ザック・ヒューは、命がけの競争の中で自身の肉体と精神の限界に挑む。この物語は、人間と機械の融合、そして極限状態における人間の存在意義を問いかける。 大友克洋監督の「工事中止命令」は、遠く離れたジャングルに派遣されたサラリーマン、月岡を主人公とする風刺的なSFドラマである。月岡の任務は、暴走する自動化された建設プロジェクトを停止させることだが、人間側の非効率性と、完璧に機能するロボットたちの間で、皮肉に満ちたイデオロギーの対立が繰り広げられる。この作品は、テクノロジーの進化と人間の本質を鋭く描き出す。