あらすじ
映像作家タナアミケイイチが手がける新作アニメーション『赤い陰影』(2021年)は、彼自身が映像化を前提に制作した絵画を基盤とする。選ばれた80のシーンそれぞれに独自の動きが与えられ、完成した作品は編集を経て一本の映画として結実した。 80のシーンはそれぞれが独立しており、自由に再構成が可能である。たとえば、シーン80から始めてシーン1で終わらせたり、1、4、8、7のように不規則に配置したりすることもできる。つまり、シーンの配置がどうであれ、作品の本質は揺るがない。それにもかかわらず、各フレームのイメージを交換することで強いインパクトを生み出し、たとえば、緑の牧草地を吹き抜ける爽やかな風のような印象をも作り出すことが可能だ。