あらすじ
短編映画『般若心経』は、大乗仏教の経典「般若心経」を題材とし、特に版画家の棟方志功が手掛けた襖絵に深く着想を得て制作された。棟方志功は、その力強く表現豊かな作風で知られ、下書きやスケッチを用いることなく、一気に襖へ般若心経を書き上げた。この襖絵は、彼の卓越した技術と、経典が持つ奥深いメッセージを視覚的に表現した傑作として評価されている。 棚田桂一監督は、棟方志功の襖絵との出会いを契機に、般若心経への深い関心を抱くようになった。本作は、棚田監督独自の映画的視点を通して、古代仏教の経典を芸術的に解釈した作品である。棟方志功の精神性と経典の普遍的な教えが、映像表現によって新たな形で提示される。