あらすじ
『どんぐりの家』は、重度の障害を持って生まれた少女とその家族が、社会の中で自立と共生を目指す姿を描いたヒューマンドラマ作品である。高品家のひとり娘である恵子は、生まれつき重度の障害を抱えていた。彼女は耳が聞こえず、話すことができず、知的障害も併せ持っていた。娘の障害という現実に直面し、両親は深い苦悩を抱えながらも、恵子を受け入れようと懸命に努める日々が続く。しかし、恵子がろう学校に入学したことをきっかけに、状況は少しずつ変化し始める。恵子自身が学校生活を通して成長していくだけでなく、両親もまた、教師や友人たちとの出会いや協力の中で、新たな希望を見出していく。彼らはやがて「どんぐり」というグループを結成し、障害を持つ人々が自立して社会参加できる共同作業所を設立することを目指す。この「どんぐりの家」という場所を通して、恵子をはじめとする障害を持つ人々は、生活に必要なスキルや生きがいとなる目的意識を身につけ、互いに支え合う強いコミュニティを育んでいく。本作は、障害を持つ人々の社会参加と共生社会の実現に向けた、家族と地域の奮闘を描く。