あらすじ
古代マケドニアの若き王アレクサンドロスと、その親友ピリッポスは、将来の王となるべく著名な学者アリストテレスのもとで共に学び、固い友情を築き上げた。互いに尊敬し、大志を共有する二人の絆は、揺るぎないものに思われた。しかし、東方への危険な遠征の途中、アレクサンドロスは重い病に倒れてしまう。心配したピリッポスは、特別に調合した薬をアレクサンドロスに差し出す。その矢先、秘密裏に届いた一通の手紙が、ピリッポスが敵と内通しているという疑惑をアレクサンドロスの心に抱かせる。生涯の友への信頼と、手紙に記された不吉な内容との間で葛藤するアレクサンドロスは、苦渋の決断を迫られることになる。ピリッポスの薬を受け入れ、潜在的な裏切りのリスクを冒すか。あるいは、薬を拒否して自身の命と東方遠征の成功を危うくするか。アレクサンドロスは、まさに究極の選択を迫られる。これは、信頼と疑念が交錯する人間ドラマである。