2年ぶりの再会が衝撃の幕開けに

4月27日発売の月刊!スピリッツ6月号(小学館)にて、野火けーたろによる新連載「バイバイじゃあねコッペ」が第1話を迎えた。

物語の主人公は、1年後に結婚式を控えた福山幸太。高校時代からの"心友"であるコッペに友人代表スピーチを依頼しようと、2年ぶりの再会を約束する。しかし、待ち合わせの喫茶店に現れたコッペは、外見も内面も以前とはまるで別人のように変わってしまっていた——という、不穏な空気を漂わせる幕開けとなっている。

「変わってしまった友人」というテーマの引力

「久しぶりに会ったら別人になっていた」というシチュエーションは、多くの人が心のどこかに持っている経験や恐怖感に直結する。それが単なる成長や変化ではなく、何か説明のつかない違和感として描かれているところに、この作品の不気味さと魅力がある。

野火けーたろは、日常の中に潜む歪みや人間関係の機微を丁寧に描くことで知られる作家だ。「心友」という言葉をあえて使うことで、主人公とコッペの関係が単なる友人以上のものであることが示唆されており、その絆がどのように揺らいでいくのかが早くも気になるところ。結婚という人生の節目と、変貌した親友という二つの要素が交差する構成は、物語が単純なホラーやミステリーに留まらない深みを持つことを予感させる。

また同号では、猪熊しのぶ原作・TABIKO「7代祟りますので早く結婚してください!」が完結を迎えたほか、イラスト企画「非日常な彼女」を「付き合えなくていいのに」「マスティマ・ガール・コンプレックス」のイララモモイが担当するなど、読み応えのある一冊となっている。

第1話の衝撃的な出だしから、今後の展開がどこへ向かうのか——続報や次号の内容に引き続き注目したい。