第1作は11月20日公開、特報映像も解禁

押井守監督による「装甲騎兵ボトムズ」シリーズの完全新作、「装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女(ヘクセ)」が全2部作で制作されることが発表された。第1作の劇場公開日は11月20日に決定しており、あわせて特報映像とティザービジュアルが初公開されている。

本作はサンライズが制作を担当し、プロダクションI.Gが制作協力として参加。バンダイナムコフィルムワークスが手がけるサンライズスタジオ50周年記念プロジェクトの一環として位置づけられており、2026年から2028年にかけてリリースが予定される一連のプロジェクトの中核を担う作品となる。タイトルの「ヘクセ(Hexe)」はドイツ語で「魔女」を意味しており、原題表記「Die Graue Hexe」からも作品の世界観が漂ってくる。

「ボトムズ」とは——リアルロボットアニメの金字塔

「装甲騎兵ボトムズ」は1983年にサンライズが制作・放送したテレビアニメで、高橋良輔が監督を務めた作品。主人公キリコ・キュービィーが過酷な戦場を生き抜きながら自身の出生の秘密に迫るという、骨太なSFミリタリードラマとして知られている。リアルロボット路線の金字塔として今なお根強いファンを持ち、OVAや劇場作品など多くの続編・外伝が制作されてきた。

押井守×ボトムズという異色の組み合わせに注目

今回最も注目すべきは、監督に押井守を迎えた点だろう。押井守といえば「機動警察パトレイバー」シリーズや「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」で知られる日本アニメ界を代表する監督のひとりだが、「ボトムズ」シリーズとの関わりは従来なかった。ボトムズの生みの親である高橋良輔とは同時代を生きてきた盟友ともいえる存在であり、その押井がこのシリーズを引き継ぐ形で新作を手がけるというのは、ファンにとってはかなり意外性のある人選だ。

一方で、押井守が得意とする哲学的・思索的なアプローチと、ボトムズが持つ泥臭いミリタリー色の組み合わせは、単なるファンサービス作品には終わらない深みをもたらす可能性を秘めている。プロダクションI.Gが制作協力に入ることで、映像クオリティへの期待値も自然と高まる。

全2部作という構成から、じっくりとした物語が展開されることが想像される。第1作の公開に向けて、今後キャストやスタッフなどの詳細情報が順次明かされていくはずで、続報が楽しみなところだ。