彼女なしで迎えた30歳、そこへ突然の来訪者

ひろせみほの新連載「30歳になったら婚約者がふたりできました」が、5月22日発売の週刊漫画TIMES6月5日号(芳文社)でスタートした。

主人公は、彼女ができないまま30歳の誕生日を迎えた動画編集者・海老原天。誕生日の朝、彼の頭をよぎるのは高校時代の同級生・王子千春の存在だ。かつて千春は「30歳になってお互い独身だったら結婚しようか」と天に告げていたが、彼女はすでに既婚者。天は淡い記憶に蓋をして、いつも通りの日常を過ごそうとする。しかしそこへ、同業の動画編集者・来生翔が突然訪れ、唐突にデートへと誘ってくる。

「30歳」という節目が生む、甘くてほろ苦いラブコメ

タイトルに掲げられた「婚約者がふたり」というワードが、すでにこの作品の方向性を物語っている。既婚者となった初恋の相手、そして突然現れた新たな人物。30歳という現実的な年齢設定と、そこに重なる青春の記憶という組み合わせは、同世代の読者にとってリアルな共感を呼びやすい。「婚活」や「適齢期」といった言葉が日常にあふれる今、この作品が描こうとするテーマは時代の空気ともしっかり呼応している。

ひろせみほがどのように「ふたりの婚約者」という状況を構築していくのか、また天と千春・翔それぞれの関係がどう動いていくのかは、連載序盤から目が離せない。週刊漫画TIMESは大人向けのラブコメ・人情もの作品を多く抱える媒体だけに、落ち着いたトーンの中に感情の機微を丁寧に描く作風が期待できそうだ。

なお、同号では桃井桃子「1:2交際はラブコメに入りますか?」が完結を迎えており、最終巻は8月に発売予定となっている。

連載がどのような展開を見せるのか、今後の話数に注目したい。