「酔拳JAPAN」、スピリッツで連載開始
山本英夫の新連載タイトルは「酔拳JAPAN」。7月6日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ32号より連載がスタートした。タイトルに「酔拳」の文字が入っていることから、カンフー映画の名作としても名高い"酔拳"をモチーフにした作品である可能性が高く、山本英夫が得意とする独特の世界観でどのように描かれるのか、早くも関心が集まっている。
現時点では詳細なあらすじや登場人物などの情報は限られているが、「酔拳JAPAN」というタイトルが持つ独特の響きは、山本英夫作品らしい一筋縄ではいかない物語を予感させる。
山本英夫とはどんな作家か
山本英夫は、1998年から週刊ヤングサンデーで連載された『殺し屋1(イチ)』で一躍注目を集めた漫画家だ。同作は極度のサディズムとマゾヒズムをテーマに据えた暴力描写で話題を呼び、映画化もされた問題作として今なお語り継がれている。
その後も、脳手術によって第六感が覚醒するという設定の『ホムンクルス』、光を操るスーパーヒーローを描いた『HIKARI-MAN』など、常識の枠を超えた設定と心理描写で独自のポジションを確立してきた。どの作品も「読む者を選ぶ」という評が付きまとう一方、一度ハマれば抜け出せない中毒性があり、熱狂的なファンを持つ作家でもある。
「酔拳」×山本英夫という組み合わせの可能性
「酔拳」といえば、千鳥足のような不規則な動きで相手を翻弄する中国武術のスタイルであり、ジャッキー・チェン主演の映画で世界的に知名度を得た。それを「JAPAN」と組み合わせたタイトルは、単なるカンフーものにとどまらない何かを示唆しているようにも読める。
山本英夫の作風を踏まえれば、武術や格闘を軸にしながらも、人間の深層心理や社会への批評的な視線が盛り込まれた作品になることは十分に考えられる。また、舞台が日本である点も気になるところで、現代日本を背景に「酔拳」という要素がどう機能するのか、読者の想像を大いにかき立てる。
スピリッツといえば、個性的な作家陣と骨太な作品が揃う青年漫画誌として知られており、山本英夫の新連載を迎える場としては申し分ない。今後の展開と情報公開が待ち遠しい。