本日7月10日発売の週刊漫画TIMES7月24日号(芳文社)にて、海谷ききの新連載「獄樂漂流記」が幕を開けた。終戦直後の北の海を舞台に、難破した軍人たちが孤島で生き抜く姿を描く彷徨譚だ。
終戦直後の極限状況を舞台にした本格サバイバル譚
「獄樂漂流記」は、第二次世界大戦の終戦直後という激動の時代を背景に設定している。北の荒海で難破した軍人たちが、見知らぬ孤島に流れ着き、過酷な自然環境のなかで生存を賭けて戦う物語だ。「獄樂(ごくらく)」というタイトルが示す逆説——地獄のような状況のなかに、それでも生きることへの歓びや希望を見出そうとする人間の姿が、作品の核心にあると思われる。
連載媒体である週刊漫画TIMESは、長年にわたって青年漫画の老舗として知られる芳文社の看板誌。骨太な人間ドラマや歴史ものに強みを持つ誌面の空気感は、この作品の世界観と親和性が高い。
作者・海谷ききへの注目
作者の海谷ききは、独特の画力と人間描写で着実に読者の支持を集めてきた作家だ。今回の「獄樂漂流記」では、終戦直後という歴史的リアリティを持つ時代設定に挑んでおり、これまでの作風からさらに踏み込んだ作品になることが期待される。
極限状態に置かれた人間がいかに連帯し、あるいは対立し、生き延びようとするのか——サバイバルというジャンルは普遍的な面白さを持つが、終戦直後という時代ならではの喪失感や虚無感、そして生への執着がどのように描かれるかが、この作品の最大の見どころになるだろう。歴史漫画ファンにとっても、サバイバル漫画ファンにとっても、見逃せない新連載となりそうだ。
連載は始まったばかり。今後の展開と、孤島に流れ着いた男たちの運命に引き続き注目していきたい。