2本の新連載、それぞれの概要

逆井卓馬原作・たくじゆうさく作画による新連載のタイトルは「出オチみたいな設定を付与してくる編集のアイラ先輩」。タイトルだけで漫画業界の内側を笑い飛ばすような空気感が漂ってくる作品で、「出オチみたいな設定」を次々と押し付けてくる編集・アイラ先輩と、それに振り回されるであろう担当漫画家の関係性が軸になると思われる。

もう一本は、むちゃハムによる「綿いっぱいの愛をください!」。こちらはタイトルからふんわりとした温かみが伝わってくる作品で、詳細は今後の展開に期待がかかる。

ヤングアニマルZEROという舞台の意味

ヤングアニマルZEROは、「ベルセルク」や「ワガンマ」を擁するヤングアニマル(白泉社)の増刊誌として、新人・中堅問わず意欲的な作品を送り出してきた雑誌だ。同誌での連載スタートは、作家にとって白泉社の読者層へ本格的にアプローチする足がかりになることが多く、今回の2本がどちらも同日スタートという点は、編集部の強い期待の表れとも読める。

逆井卓馬は独特のユーモアセンスと業界ネタを絡めた作風で知られており、たくじゆうさくとのタッグがどんな化学反応を生むかは見逃せないところ。一方のむちゃハムも、タイトルのやわらかな語感から独自の世界観を持つ作家であることが伝わってくる。

両作品はヤングアニマルWebで無料公開されているため、まずは第1話を読んで自分の目で確かめてみるのが一番だろう。連載が軌道に乗った先に、どんな物語が待っているのか——続報に引き続き注目していきたい。