10年の歴史に幕——第122話で完結
ルーズボーイ(原作)×古屋庵(作画)によるサイコロジカルスリラー漫画『無能なナナ』が、月刊少年ガンガン8月号に掲載された第122話をもって連載終了となった。連載開始は2016年5月。実に約10年にわたる長期連載の幕が、ついに下りた。
単行本はスクウェア・エニックスより刊行されており、2025年12月に第14巻が発売済み。最終第15巻は今年9月に発売予定となっており、完結を惜しむファンにとっては最後の楽しみとなりそうだ。
作品を知らない人のために——『無能なナナ』とはどんな漫画か
『無能なナナ』は、超能力者が集まる孤島の学校を舞台にしたダークサスペンス作品だ。「無能力者」として周囲から疎まれる少女・橘ナナが主人公だが、物語は序盤から大きな「どんでん返し」で読者の度肝を抜く構成になっており、一度読み始めると止まらない中毒性が最大の魅力と言える。
2020年にはアニメ化も果たし、原作の持つ緊張感やミステリー要素が映像でも高く評価された。ジャンプ系列の少年誌連載でありながら、そのダークな世界観と心理戦の描写はむしろ青年漫画的な読み応えがあり、幅広い層に支持されてきた作品だ。
10年連載が意味するもの——ファンへの思い
月刊誌での10年連載というのは、決して短い道のりではない。月刊ペースの厳しさの中で、ルーズボーイと古屋庵の両氏がブレることなく心理サスペンスの緊張感を保ち続けたことは、純粋に称賛に値する。連載初期から追い続けてきたファンにとっては、感慨もひとしおだろう。
完結を受けてSNS上ではすでに多くの読者から惜別の声が上がっており、作品が長年にわたって愛され続けてきたことを改めて示している。最終巻となる第15巻の内容や、作者からのコメント・あとがきなど、9月の発売に向けてさらなる情報が明らかになることに期待したい。