「面倒事は全部あいつに任せた」——逆転発想の復讐ファンタジー開幕
本作は、前世の記憶を取り戻した「復讐姫」が主人公の異世界ファンタジー。タイトルが示す通り、復讐という重い使命を背負いながらも、「そんな面倒なこと、自分でやりたくない」という主人公の本音が物語を動かすユニークな設定が特徴だ。復讐の矛先となるはずの悪役令嬢に、あらゆる厄介ごとを押し付けていくという逆転の発想が、転生・悪役令嬢ものが飽和しつつある昨今において、ひとつの新鮮な切り口となっている。
原作は桃月ととによる小説で、コミカライズを手がけるのはやちうお。第1話の扉ページはすでに公開されており、キャラクターのビジュアルや世界観を早速確認することができる。
悪役令嬢ジャンルに新風を吹き込めるか
「転生したら悪役令嬢だった」系の作品は近年のマンガ・アニメシーンで確固たるジャンルを築いているが、本作が面白いのは、その構図をさらにひっくり返している点だ。主人公自身が復讐を担う側でありながら、積極的にそれを回避しようとする。ある種の「ずる賢さ」や「したたかさ」を持つ主人公像は、読者の共感を呼びやすく、テンポよく読める展開が期待できる。
コミックブリーゼはキルタイムコミュニケーションが運営するWebレーベルで、ジャンルを問わず意欲的な作品を送り出してきた実績がある。やちうおの作画がどこまで原作の世界観とキャラクターの魅力を引き出せるかも、今後の注目ポイントになりそうだ。
連載はまだ始まったばかりだが、今後の展開や単行本化の動向など、続報が入り次第あらためてお伝えしたい。