武術一筋のオッサンが異世界へ——どんな作品?
本作は、武術の修行を何よりも愛する"おっさん"が主人公の異世界ファンタジー。タイトルの通り、異世界そのものを道場に見立て、そこに生きる者たちを相手に修行を重ねていくというコンセプトが最大の特徴だ。
原作をCAndTが担当し、構成を缶底上段左、作画を永生が手がけるという体制でコミカライズが展開される。comipo comics作品として配信されており、各電子書籍ストアで即日読み始めることができる。
「無自覚最強」ジャンルに新たな風を吹き込めるか
近年、異世界転生・転移ものの中でも「無自覚最強系」と呼ばれる作品群は根強い人気を誇っている。主人公が自分の強さに気づかないまま周囲を圧倒していく痛快さは、このジャンルの醍醐味のひとつだ。本作がユニークなのは、その主人公が若者でも勇者でもなく、修行そのものが趣味の中年男性である点だろう。
強さを求めるのではなく、修行のプロセス自体を楽しむキャラクター像は、ともすれば殺伐としがちな異世界バトルものに、どこかユーモラスで人間味のある空気をもたらしてくれそうだ。異世界の住人たちが、修行マニアのおっさんにどう振り回されていくのか——その化学反応が本作の読みどころになるはずだ。
また、作画担当の永生氏がアクションシーンをどう描くかも注目ポイントのひとつ。武術を題材にした作品は、動きの表現力が作品の評価を大きく左右する。キービジュアルからはすでにキャラクターの存在感が伝わってくるだけに、本編でのバトル描写にも期待が高まる。
電子書籍での配信スタートという形式は、気軽に試し読みできるという点でも新規読者を取り込みやすい。今後の巻数展開や、紙書籍化の動向にも注目していきたい。