本日7月13日発売の「ヤングキング」15号(少年画報社)にて、ピエール手塚の新連載「リンガフランカDOGs」が始動した。ノンフィクション作家・石井光太が監修としてクレジットされており、現実に根ざした裏社会の描写が期待される一作だ。
外国人ギャングたちが織りなす裏社会バイオレンスドラマ
タイトルの「リンガフランカ」とは、異なる言語を持つ者同士が意思疎通するために使う共通語のことを指す言葉だ。日本の裏社会に生きる外国人ギャングたちを主軸に据えた物語であることが、このタイトルからも読み取れる。言葉も文化も異なる人間たちが、暴力と欲望が渦巻く世界でどう交わり、ぶつかり合うのか——その構図はすでに独自の緊張感を帯びている。
作画を担当するピエール手塚は、独特の画風と骨太なドラマ表現で知られるベテラン作家。そこに監修として加わるのが、『神の棄てた裸体』『絶対貧困』など、社会の周縁に生きる人々を丹念に取材してきたノンフィクション作家・石井光太だ。マンガとノンフィクションというジャンルを超えたコラボレーションは、単なるエンタメ作品に留まらない、リアリティのある裏社会描写を生み出す可能性を秘めている。
このタッグが持つ意味
石井光太はこれまで、外国人労働者や難民、貧困層など、日本社会の「見えにくい場所」にいる人々を長年取材してきた書き手だ。その知見が「外国人ギャング」というテーマと結びついたとき、単なるフィクションの悪役としてではなく、それぞれの事情や背景を持つ人間として描かれることへの期待が高まる。
ヤングキングはこれまでも、骨のあるバイオレンス・アクション作品を多数掲載してきた雑誌だ。そのフィールドで、社会的なリアリティを武器にした新連載が始まるというのは、単純にジャンルの文脈からも注目に値する。
現時点では第1話が掲載されたばかりで、物語の全貌はまだ見えていない。今後の展開やキャラクター描写の深まりとともに、この作品がどんな「リンガフランカ」を紡ぎ出すのか、引き続き追っていきたい。