12年以上の連載に終止符

『VSルパン』は、フランス文学の古典的名作を題材にした漫画作品だ。モーリス・ルブランが20世紀初頭に創造したアルセーヌ・ルパンというキャラクターは、世界中で愛される怪盗紳士として知られており、日本でも長らく親しまれてきた存在。斎藤千穂はそのルパン像を独自の解釈で描き起こし、2012年から連載をスタートさせた。

完結の経緯や最終回の掲載誌・掲載号などの詳細については、今後の公式情報を待ちたいところだが、10年以上という長期連載を完走したこと自体、作者と読者双方にとって大きな節目であることは間違いない。

斎藤千穂という作家と、この作品の意義

斎藤千穂といえば、1980〜90年代に少女漫画界で活躍し、『少女革命ウテナ』のキャラクター原案を手がけたことで広く知られている。繊細かつ華やかな絵柄は独自の美意識を持ち、長年にわたって根強いファンを抱えてきた作家だ。

そんな彼女がルパンという題材を選んだことは、当初から注目を集めていた。ヨーロッパ的な退廃美と洗練されたファッション、そして知略を尽くした駆け引き——これらは斎藤千穂の画風と親和性が高く、原作の持つクラシカルな魅力を視覚的に昇華させた作品として評価されてきた。

日本ではルパンを題材にした作品自体が決して多くはなく、その意味でも本作は希少な存在だった。長期連載の完結は、一つの時代が終わったような感慨を覚えるファンも少なくないだろう。

作品の詳細は[アニ図鑑の作品ページ](https://anizukan.com/manga/102847)でも確認できる。完結に際して単行本の刊行状況や描き下ろしの有無など、続報が入り次第改めてお伝えしたい。