ノンクレジット映像で明かされる音楽とビジュアルの全貌
公開されたノンクレジット版OPでは、ReoNaが歌う「Amore」が流れる中、少女たちの儚くも激しい日常が映し出される。EDはsajou no hanaが担当する「Eternel」で、こちらも作品のトーンに寄り添った繊細な仕上がりだ。
ReoNaは「ソードアート・オンライン」シリーズや「オーバーロード」など、ダークかつ感情的な作品のテーマ曲を数多く手がけてきたアーティスト。その歌声が持つ独特の哀愁と力強さは、本作の世界観と非常に高い親和性を持っている。sajou no hanaも「月がきれい」や「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」といった感情に深く訴えかける作品との関わりで知られており、両者の起用はファンにとって大きな安心感をもたらす布陣といえる。
スタッフ・キャスト陣の豪華な顔ぶれ
アニメーション制作はStudio ROLL2が担当。監督は「ガールズバンドクライ」第10話の演出で注目を集めた戸田泰成が務める。シリーズ構成・脚本は「やがて君になる」や「響け!ユーフォニアム」で知られる花田十輝が担当しており、百合作品の繊細な感情描写において定評のある人物だ。キャラクターデザインは「精霊幻想記」の冬京子、音楽は「手話でつながる恋」の橋本由香利が担当する。
メインキャストも豪華な顔ぶれが揃っている。主人公シーナ・トツキを高橋李依、ミミ・カガリを日高里菜、リジー・セイランを瀬戸麻沙美、アリ・モードを石川由依、フランを内山夕実、オミを茅野愛衣がそれぞれ演じる。実力派声優が集結した座組みは、キャラクターひとりひとりの感情をしっかりと届けてくれるはずだ。
原作について——「少女革命ウテナ」の精神的後継とも称される問題作
原作は青野なちによるマンガで、一迅社の「Comic百合姫」にて2018年8月から2020年1月まで連載。その後、PixivYurihimeおよびIchinjiPlus上でオンライン連載が続いている。
舞台となるのは、戦争が続く世界に存在する謎めいた孤児院。家族を失った少女たちが集められ、魔法を持つ兵士として育てられるという過酷な環境の中で、それでも芽生えてしまう愛の物語が描かれる。主人公シーナは、周囲が殺すことを当然と受け入れる中で、ただひとり戦争の終わりを願い続けている。そんな彼女の前に、血まみれで微笑む謎の少女ミミが現れるところから物語が動き出す。
百合×ダークファンタジーという組み合わせは、一見すると異色に見えるかもしれない。しかし本作は「少女革命ウテナ」の精神的後継とも評されるほど、深みのある物語構造を持つ作品として原作ファンから高く評価されてきた。甘さだけではなく、痛みや喪失を真正面から描く姿勢が、この作品を単なる百合マンガの枠に収まらない存在にしている。
花田十輝という百合作品のスペシャリストがその脚本を手がけることで、原作の繊細な感情の機微がアニメでどこまで再現されるかは、ファンの間で大きな関心事となっている。ノンクレジット映像の公開によってビジュアルと音楽の方向性が明確になった今、本編への期待はさらに高まっている。今後も続々と情報が解禁されることが予想され、目が離せない状況が続きそうだ。