修学旅行2日目を永遠に繰り返す男子高校生の物語
本作の舞台は、京都・奈良を巡る4泊5日の修学旅行。バスで移動中の高校生たちのもとで、バスガイドが清水寺の説明を始めた瞬間、男子生徒・武内が一言一句違わず同じ内容を口にする——というシーンから物語は幕を開ける。
実は武内は、修学旅行の2日目を延々と繰り返すループに囚われていた。脱出しようとさまざまな方法を試みるものの、どれも効果はなし。日常の非日常とも言える修学旅行という舞台で、繰り返される1日の謎に迫っていく構成は、序盤から読者を引き込む仕掛けが随所に施されている。
「修学旅行」というリアルな舞台が生む独自の緊張感
原作を手がけるのは、綱本将也。サッカーマンガ「GIANT KILLING」の原作者として知られる綱本が、今度はSFミステリーという全く異なるジャンルに挑む点が、まず大きな注目ポイントだ。スポーツものの群像劇で培ったキャラクター描写の巧みさが、複数の高校生を主軸に据えた本作でどう発揮されるか、期待せずにはいられない。
ループものというジャンル自体はアニメ・マンガ界でも定番の一つだが、「修学旅行」という舞台設定はなかなか新鮮だ。非日常の旅先でありながら、学校行事という縛りの中で動かなければならない高校生たちのもどかしさや焦りは、リアリティとフィクションが絶妙に交差する。原作ファンはもちろん、SFミステリー好きにとっても入り口として入りやすい作品になりそうだ。
なお同号では、FLIPFLOPs原作の実写映画「ダーウィンズゲーム」が表紙を飾り、主演・中川大志のティザービジュアルが公開されている。さらに、FLIPFLOPs原作担当・深山秀による小説「ダーウィンズゲーム ~フラッグゲーム~」のマンガ化も決定。ぐーのが漫画を担当し、11月号からの連載がアナウンスされた。
「修学旅行~京都・奈良4泊4日~」は連載が始まったばかり。ループの謎がどのように展開していくのか、今後の話数で少しずつ明かされていくはずだ。続報に注目したい。