護送任務のはずが——「highway」のあらすじ

本作の主人公は、特殊警備隊の隊員として働くニコルとセレストの二人。ある日、とある要人を目的地まで安全に送り届けるという任務を課せられる。「楽な仕事だ」と高を括っていたセレストだったが、護送の途中で取り返しのつかないミスを犯してしまう——というのが物語の骨格だ。

タイトルの「highway」が示すように、舞台は移動の途上にある。閉鎖的な車内や道路という空間の中で、二人の隊員の関係性とミスの重さがどう描かれるのか、読切という短い尺の中に凝縮された物語への期待が高まる。

読切という形式が生む緊張感

少年ジャンプ+は近年、読切作品の発表の場として積極的に機能しており、新進作家の実力が試される場でもある。塩原壇下にとって、この「highway」がどのような位置づけの作品なのかは現時点では明らかではないが、護送・警備というジャンルは、限られた状況の中で人物の本質が浮き彫りになりやすく、読切との相性が良い。

「楽な任務」という油断が招く事態というのは、サスペンスやアクション作品の定番的な導入でもあるが、その分だけキャラクターの感情の落差が大きく描けるため、短編でも読み応えのある展開が期待できる構造だ。セレストというキャラクターが何を失い、何と向き合うことになるのか、読後感が気になる一編である。

塩原壇下の今後の活動や、次回作への展開についても引き続き注目していきたい。