時雨沢恵一、初のマンガ原作書き下ろし
「キノの旅」シリーズで知られる人気ライトノベル作家・時雨沢恵一が原作、麻貴早人がマンガを担当する新連載「獣達のペレグリナティオ」が、7月17日より小学館の週刊コロコロコミックで連載をスタートした。
注目すべきは、時雨沢が今回の作品のためにマンガ原作を書き下ろしたという点だ。長年にわたってライトノベル作家として活躍してきた時雨沢にとって、マンガ専用の原作執筆は今作が初めてとなる。「キノの旅」でも旅をする主人公たちの物語を得意としてきた彼が、マンガというフォーマットでどんな世界を描くのか、発表前から大きな期待を集めていた。
人類の9割が滅んだ世界を旅する二人
物語の舞台は、「巨獣」と呼ばれる巨大な獣の出現によって人類の9割が滅んだ世界。その災禍から数十年が経った後の時代、青年・アルと「巨獣使い」の少女・リコ、そして巨獣のクロが共に旅をするファンタジー作品だ。
第1話では、旅を続けるアルとリコが川沿いの村に辿り着くところから物語が動き出す。その村の周辺ではたびたび巨獣が目撃されているといい、二人の旅に何が待ち受けているのかが早くも気になる展開となっている。
「ペレグリナティオ」はラテン語で「巡礼」や「旅」を意味する言葉。タイトルからも、時雨沢が「キノの旅」で培ってきた「旅と出会い」というテーマが色濃く反映されていることが伝わってくる。人類の脅威であるはずの巨獣と人間が共に旅するという設定は、単純な善悪では語れない複雑な世界観を予感させる。
連載は毎週金曜17時に最新話が公開される予定。時雨沢恵一がマンガという新たな舞台でどんな旅の物語を紡いでいくのか、今後の展開に注目したい。