2026年7月17日より、KADOKAWAが運営するウェブマンガサービス「ヤングエースUP」にて連載が開始。作者は千田大輔で、扉ページのビジュアルからもすでに独特の空気感が漂っている。
オタとヤンキーの"逆転"が生む歪な関係性
タイトルの「イジめてイジられて」が示す通り、本作の核心にあるのはイジメという行為をめぐる支配と被支配の関係だ。しかし本作が一筋縄ではいかないのは、そこに"立場の逆転"という仕掛けが組み込まれている点にある。ヤンキーとオタクという、一般的にはヒエラルキーの上下が固定されがちな二者が、本作ではその関係をひっくり返す形で描かれる。
こうした「力関係の逆転」を軸に据えた女子同士の物語は、読者の予想を裏切りながら感情を揺さぶる構造として機能しやすい。単純な百合作品でも、勧善懲悪のいじめ告発マンガでもなく、二人の間に生まれる歪で複雑な感情——それが本作の最大の見どころになるだろう。
ヤングエースUPという舞台が持つ意味
連載媒体であるヤングエースUPは、KADOKAWAが展開するウェブコミックプラットフォームで、青年誌系の作品を中心に個性的なタイトルを多数擁している。紙媒体の制約を受けないウェブ連載という形式は、こうした際どいテーマや複雑な人間関係を描く作品にとって、表現の幅を広げやすい環境でもある。
千田大輔がどのような筆致でこの二人の関係を掘り下げていくのか、また「イジメ」という重いモチーフをどう昇華させるのか——連載の行方を追う価値は十分にある。今後の更新で明かされるであろう二人の過去や感情の変化に、早くも注目が集まりそうだ。