「娘に誇れる父」というテーマを掲げた野球マンガが始動

渡辺保裕の新連載「カムバックサウスポー -ヒーローは父でした-」が、7月17日より各電子書籍ストアで配信をスタートした。本作はforcsのレーベル「コミックゲンま!」作品として展開される。

タイトルに「ヒーローは父でした」というサブタイトルが添えられていることからも、本作が単なる野球マンガにとどまらないことは一目瞭然だ。マウンドに立つ理由が「勝利」や「栄光」ではなく、娘に誇れる父親であることというのは、これまでの野球ドラマとは一線を画す切り口といえる。

左腕投手が"カムバック"を目指す理由

作品タイトルにある「サウスポー」とは、野球における左投げ投手を指す言葉。「カムバック」という言葉が示すとおり、主人公はかつて何らかの挫折や中断を経験した投手であることが読み取れる。そこに「父」という属性が加わることで、スポーツの再起と家族への想いが交差する物語構造が浮かび上がってくる。

渡辺保裕は、これまでも人間ドラマを丁寧に描いてきた作家として知られており、スポーツを舞台にしながらも登場人物の内面に深く切り込む作風が持ち味だ。野球というフィールドを選んだ今作でも、試合の熱量と父娘の関係性が絡み合う展開が期待できる。

電子書籍発の新レーベルから登場

本作が掲載される「コミックゲンま!」は、forcsが手がける電子書籍専門のマンガレーベル。紙媒体を経ずにデジタルでの展開を主軸に置くレーベルは近年増加しており、本作もその流れに乗る形でのスタートとなった。電子書籍各ストアで同時配信されているため、手軽に第1話から読み始められる点は、新規読者にとって入りやすい環境といえる。

「娘のためにもう一度マウンドへ」という普遍的なテーマを野球という舞台で描く本作が、今後どのように物語を展開させていくのか、続巻の配信情報とあわせて注目していきたい。