本作はforcsのレーベル「ブラックショコラ」作品として展開される新連載で、モラルハラスメントを行う夫との離婚を目指す妻の奮闘を描いた作品だ。タイトルにある「お金がない」という状況が、現実的な離婚の壁として物語の核心に据えられている点が印象的で、法的・経済的なリアルな問題に向き合いながら主人公がどう戦っていくのかが見どころとなりそうだ。
経済的困難という「もう一つの壁」に挑む物語
モラハラ夫との離婚を描いた作品は近年増えているが、本作が一歩踏み込んでいるのは「お金がない状態でどう離婚するか」という現実的な問いをタイトルそのものに掲げている点だ。離婚を決意しても、弁護士費用や生活費の確保、住む場所の問題など、経済的な壁が立ちはだかるケースは現実でも少なくない。そうした状況に置かれた読者にとって、主人公の闘いはフィクションの枠を超えたリアルな共感を呼ぶ可能性がある。
ブラックショコラは、女性向けの刺激的でドラマチックな作品を多く手がけるレーベルとして知られており、本作のような社会的テーマを持つ作品との親和性も高い。作者の松岡奈奈がこのレーベルでどのような物語を紡いでいくのか、今後の展開に注目したい。
読める場所・今後の展開
本作は現在、各電子書籍ストアにて配信中。スマートフォンやタブレットから手軽に読める環境が整っているため、気になった方はすぐに第1話を確認できる。
連載が始まったばかりの本作だが、タイトルの持つ問いかけの強さと、現代社会における離婚・ハラスメント問題への関心の高さを考えると、口コミで広がっていく作品になる予感がある。今後どのようなストーリーが展開されるのか、続報を追っていきたい。