安部公房は、日本の作家、劇作家、写真家、発明家である。現代社会における個人のシュールでしばしば悪夢のような探求を描き、そのモダニズム的な感性からフランツ・カフカやアルベルト・モラヴィアと比較されることが多い。東京で生まれ、満州の奉天(現在の瀋陽)で育った。1948年に東京帝国大学医学部を卒業。1947年に詩集『無名詩集』、翌年には小説『終りし道の標べに』で文壇デビューした。前衛的な小説家、劇作家として多くの作品を手がけ、1962年に『砂の女』が出版されて国際的な評価を得た。