あらすじ
短編アニメーション作品「Radio Wave」は、冷戦時代を背景に、少年が偶然受信した謎の短波放送が織りなす物語である。冷戦期には、短波ラジオを用いて暗号化されたメッセージを送信する乱数放送局が世界中で運用されていた。その多くはスパイ活動に関連し、不穏な雰囲気を漂わせていた。本作では、雪深い山中でラジオのチューニングを行っていた一人の少年が、偶然にもその暗号短波放送を受信する。 宮島律太郎が東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の1年次制作として2016年に発表した本作は、冷戦時代のスパイ活動や、その時代にまつわる未解明な事柄の一端を、少年の視点を通して描いている。少年が受信した電波は、彼自身の運命、あるいは世界の動きにどのような影響を与えるのか、観る者に想像の余地を与える。