あらすじ
平安時代の古都・京を舞台に、人々の感情が鬼と化す怪異に立ち向かう陰陽師たちの活躍を描く伝奇ミステリー。栄華を誇る京の都では、人々の抑えきれない憧憬や執着といった感情が鬼となり、様々な事件を引き起こしていた。醍醐天皇の孫である楽人、源博雅は、都を騒がせる鬼の謎を解き明かすため、陰陽道の総本山である陰陽寮を訪れる。 そこで博雅は、世俗に興味を示さない異質な雰囲気を持つ稀代の陰陽師、安倍晴明と出会う。最初は協力を渋る晴明に博雅はいら立ちを覚えるものの、やがて二人は共に鬼が引き起こす事件の解決に挑むことになる。その過程で、彼らは鬼の背後に潜むもう一人の陰陽師、蘆屋道満の存在を知る。博雅の笛の師である敦実親王や、帝に仕える陰陽師・賀茂保憲、そしてある事件を通じて行動を共にすることになった女性・露子らも加わり、それぞれの思惑が複雑に絡み合う。晴明と博雅は、都に蔓延る怪異を鎮め、平和を取り戻すことができるのか、そして鬼の真の正体とは何なのか、その謎が解き明かされていく。