あらすじ
短編アニメーション「663114」は、66歳を迎えた一匹のセミが、その短い生涯を振り返りながら語るモノローグで構成される。このセミは、日本の歴史において深く刻まれた広島と福島での災害に共通のテーマを見出し、地球の未来と人類のあり方について根源的な問いを投げかける。作品タイトル「663114」は、複数の数字が持つ意味を組み合わせたものである。「66」は、広島と長崎に原子爆弾「リトルボーイ」と「ファットマン」が投下されてからの年数を象徴する。続く「3/11」は、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震と、それに伴う甚大な津波の日付を指し示す。そして「4」は、福島第一原子力発電所から放射性物質を放出した原子炉の数を意味する。本作は、これらの数字が示す歴史的な出来事を背景に、生命の尊厳と環境への警鐘を鳴らす。2012年2月には、毎日映画コンクールにおいて大藤信郎賞を受賞した。