あらすじ
「下町九十九心縁帖 」は、九十九神と心を通わせる青年の成長を描く和風ファンタジーである。大学生の春人(ハルト)は、祖父に謝罪する機会を得られないまま死別したことに、深い後悔を抱えていた。それ以来、彼は祖父が愛した古い物や、人との深い繋がりを避けるように生きてきた。しかし、ある日誤って古い伊万里焼の花瓶を割ってしまったことをきっかけに、春人は動物の姿をした九十九神が見えるようになる。割れた花瓶に宿る九十九神「伊万里」に懇願され、春人は伊万里の力を取り戻すため、他の九十九神たちの願いを叶え、「神心」と呼ばれる力を集めることを決意する。九十九神たちの願いは様々で、元の持ち主に再会したい、一度でいいから誰かの役に立ちたい、亡くなった持ち主の娘の真の気持ちを知りたいなど、多岐にわたる。九十九神たちの願いを叶える中で、春人は彼らとの新たな縁を紡ぎ、自身の後悔とも向き合っていくこととなる。