あらすじ
戦前の日本で無政府主義者が書いた詩集を巡る物語。その詩は禁書とされ、作者は投獄・拷問の末に言葉は灰燼に帰した。しかし、日本の敗戦後、彼は生き方を変え、資本家へと転身したという。物語は、戦前と戦後の狭間で消え去った声なき人々の詩を現代に問いかける。超常現象の謎を追う図書館司書のサキ、埋蔵金を探す記録係のシュン、自分を変えたいと願うバーテンダーのセイラ。三人はそれぞれ異なる目的を持ちながらも、やがて一つの詩集によって引き寄せられていく。暗闇会館の地下には、当時の全てが今も沈んだままだという。