あらすじ
『バジリスク~甲賀忍法帖~』は、宿命の対決と悲劇的な愛を描く忍者バトルアクション作品である。伊賀と甲賀、二つの忍び一族は四百年以上にわたり、互いを憎み合う宿敵関係にあった。これまで両家は、服部半蔵の仲介によって辛うじて全面戦争を回避してきた。しかし、時は慶長十九年。時の将軍・徳川家康の命により、ついにその和睦は破棄される。次期徳川将軍の座を巡る争いの決着として、各一族から選ばれた精鋭十人ずつの忍者が、互いの命を賭けた死闘を繰り広げることになった。この戦いに勝利し生き残った一族が、向こう千年の覇権を握ると定められたのだ。 しかし、この非情な決定に、一族の誰もが納得しているわけではなかった。伊賀の頭領の孫娘である朧と、甲賀の次期頭領である弦之介は、深く愛し合う恋人同士だった。宿命に翻弄された悲劇的な恋人たちは、互いに敵として刃を交える運命となる。彼らの愛は、数世紀にわたる一族の因縁を乗り越えることができるのか、それとも無情な戦乱の中で散りゆくのか。