あらすじ
「ハレムでひとり」は、様々な愛の形を描くロマンス短編集である。表題作では、後宮に仕える男が王に心惹かれる物語が展開される。しかし、王の野心がその愛を盲目にする時、物語は予期せぬ展開を迎える。これに続き、複数の短編が収録されている。ある短編では、悩みを抱えるサーカスの曲芸師が、同じサーカスのパフォーマーの腕の中に安らぎを見出すが、その物語には空中ブランコの演技以上に多くの予期せぬ展開が待ち受ける。別の短編では、王子を深く愛する従者が、彼と特別な一夜を過ごすために魔法の力を借りる。また別の物語では、カナリアと呼ばれる、その才能を老女に利用されている珍しい少年と、彼に出会い、愛を教える若い見知らぬ人との交流が描かれる。そして、岡部と日高という二人の学生が、互いへの秘めたる感情を探求する二つの物語で締めくくられる。