ヨナガによる新連載「死んで定時が来るものか」が、2025年4月18日より芳文社のウェブコミック配信サービス「COMIC FUZ」にて連載をスタートした。

ブラック企業で死んだ先に待つのは、悪魔が仕切る"労働の楽園"

タイトルからしてただごとではない。「死んで定時が来るものか」というフレーズは、過労死寸前の社会人なら思わず苦笑いしてしまうような、ブラックユーモアに満ちた一言だ。本作の舞台は、超ブラック企業で働き詰めた末に命を落とした主人公が、死後に辿り着いた"悪魔が仕切る労働の楽園"。現世での地獄から逃れたはずが、死んでもなお労働と向き合わなければならないという、笑えるような笑えないような設定が話題を呼んでいる。

第1話は本日より「COMIC FUZ」上で読むことができる。芳文社といえば「まんがタイムきらら」系列で知られる出版社だが、COMIC FUZはその枠にとらわれないジャンル多様な作品を積極的に展開しており、本作のようなダークコメディ色の強い作品も積極的に受け入れているプラットフォームだ。

ヨナガとはどんな作家か

作者のヨナガは、「婚約破棄された無表情令嬢が幸せになるまで〜勤務先の天然たらし騎士団長様がとろっとろに甘やかして溺愛してくるのですが!?〜」などの作品で知られる漫画家だ。これまでのラブコメ・ファンタジー路線から一転、今回は労働問題をテーマにしたブラックコメディへと踏み込んでおり、作家としての新たな側面が見えてくる連載となりそうだ。

「死後の労働」という設定は、近年のファンタジー系異世界転生ジャンルとも一線を画している。単なる「異世界チート無双」ではなく、現代社会の労働環境への皮肉や風刺を下敷きにした物語であることが、タイトルと第1話のビジュアルからも伝わってくる。過労や長時間労働が社会問題として根強く議論される中、このテーマを正面から、しかもコメディとして描こうとする姿勢には注目したい。

悪魔が管理する職場とはいったいどんな環境なのか、主人公はそこでどう立ち回るのか。設定の面白さだけで終わらず、キャラクターや物語の深みがどこまで追いついてくるかが、今後の連載の見どころとなるだろう。続報や単行本化の情報にも引き続き注目していきたい。