中二病全開の男子を「飼い犬みたい」と思う女子の恋

花城けいの新連載「はるきくんが思春期すぎる」が、5月2日発売の月刊りぼん6月号(集英社)でいよいよ始動した。

ヒロインは桃山華。彼女が密かに気になっているのが、クラスメイトのはるきくんだ。はるきくんは、いわゆる"中二病"な妄想を繰り広げたり、何の説明もなく腕に包帯を巻いてきたりと、毎日のように思春期こじらせムーブを全力で炸裂させている。そんな彼を、華はなぜか自分の飼い犬に重ねて見てしまう——というところから物語が動き出す。

設定の説明だけ聞くと「あるある」と笑えるのだが、そこに「飼い犬に似ている」というユニークな視点が加わることで、ただのラブコメとは一線を画す空気感が生まれている。恋愛感情なのか、それとも別の何かなのか。華自身もまだ整理できていない感情の揺れが、読者を引き込む軸になりそうだ。

「しっかり者×こじらせ」の組み合わせが持つ可能性

作者の花城けいは、りぼん読者にとっておなじみの作家だ。今作で描かれる「しっかり者の女子とこじらせた男子」という構図は、少女マンガの王道でありながら、キャラクターの解像度次第でいくらでも深みが出る題材でもある。

はるきくんの中二病ムーブは、単なるギャグ要素として消費されるのか、それとも彼なりの不器用さや傷つきやすさの裏返しとして描かれるのか——そのさじ加減が作品の評価を大きく左右するだろう。りぼんという舞台の特性上、笑いと胸キュンのバランスを丁寧に取りながら展開していくことが期待される。

また今月号には、村田真優「ハニーレモンソーダ」の「ハニーレモンソーダ イラストレーションブック 宝石箱」が付録として付属。新連載の滑り出しを豪華な内容で後押しする号となっている。

「はるきくんが思春期すぎる」が今後どんなふうにこじれていくのか、次号以降の展開に引き続き注目したい。