婚約者を奪われ、迷宮に追放された公爵の逆襲劇

守見アイによるコミカライズ「追放公爵、ダンジョンを踏破する! ~婚約者を寝取られて、死の迷宮に追放された公爵、魔物使いの才能を開花させて無双する~」の第1巻が、本日5月27日にKADOKAWAから発売された。原作はDの小説で、その人気作がついにマンガとして読めるようになった。

物語の主人公は、イブグランド王国の公爵家長男・グレア。かつての戦争相手だった旧ブーラン王国との融和を目指し、伯爵家長女・ソフィーと婚約を交わした誠実な人物だ。しかしその努力は、王太子によるソフィーの横奪という最悪の形で踏みにじられる。さらに国はこの醜聞を隠蔽するため、グレアを誰も生きて帰れないとされる「死の迷宮」へと追放してしまう。

絶体絶命の状況に追い込まれたグレアだが、迷宮の中で魔物使いとしての才能が覚醒。奪われた尊厳と、裏切った者たちへの復讐を胸に、最強のモンスター軍団を率いて迷宮攻略へと乗り出す。

「追放系」の王道を踏まえつつ、政治的裏切りの深みが光る

近年のWeb小説・コミカライズ市場において「追放系」はもはや定番ジャンルのひとつだが、本作が他と一線を画すのは、主人公グレアの追放が単なる「無能扱い」ではなく、国家ぐるみの隠蔽工作という政治的な裏切りによるものである点だ。婚約者を奪った王太子という権力者の存在、そしてその事実を葬るために利用された主人公という構図は、読者の怒りと感情移入を引き出す設計として非常に巧みといえる。

また、復讐の手段が「魔物使い」という点も興味深い。剣や魔法による単独無双ではなく、モンスターを統率して迷宮を攻略していくスタイルは、戦略的な面白さも期待させてくれる。原作小説のファンからは「グレアの成長と復讐劇の痛快さが読みどころ」という声も多く、コミカライズでそのカタルシスがどこまで視覚的に表現されるかに注目が集まっている。

追放された公爵の逆転劇がどこまで描かれるのか、今後の展開と続巻の情報が待ち遠しい一作だ。