2015年から続いた芸能青春コメディ、ついに完結へ
『おちこぼれフルーツタルト』は、芸能界を舞台にした4コマ漫画として2015年より連載をスタート。ドジでおっちょこちょいながらも一生懸命なアイドルたちの日常を、浜弓場双ならではのほんわかとした絵柄と軽妙なギャグで描き続けてきた作品だ。2020年にはテレビアニメ化も果たし、原作ファンのみならず新たな層にもその魅力が広まった。
主人公・野ノ子をはじめ、個性豊かなメンバーが集まる「フルーツタルト」の面々が、鳴かず飛ばずの状況からでも夢を諦めずに奮闘する姿は、読んでいてどこか応援したくなる温かさがある。ゆるいコメディの中にも、アイドルという仕事への愛着や仲間との絆がしっかり描かれているのが本作の魅力だろう。
アニメ化も果たした人気作の軌跡
2020年に放送されたアニメ版は、原作の空気感を丁寧に再現した作品として好評を博した。浜弓場双作品といえば、同じく百合・日常系の読者層に支持される作風で知られており、本作もそのファンベースに支えられながら長期連載を続けてきた。
連載開始から約10年という節目に完結を迎えるのは、作者にとっても読者にとっても感慨深いタイミングに違いない。残り3話という限られたページ数の中で、野ノ子たちがどんな結末を迎えるのか——駆け足にならず、これまでの積み重ねを丁寧に回収してくれることを願うばかりだ。長く追いかけてきたファンにとっては、最後の3話を噛み締めながら読みたいところ。完結後の作者の次回作にも、早くも期待が高まる。