受験×バトルという異色の組み合わせ
タイトルからしてインパクト抜群だ。「二月に殺して桜に埋める」——二月といえば、多くの受験生にとって合否が決まる極限の季節。そこに「殺す」「埋める」という物騒な言葉を重ねてくる作者の感性は、一筋縄ではいかない物語の予感を漂わせる。
作者の鳥トマトは、ヤングアニマル系列での活動が注目されている作家。受験という、誰もが経験しうるリアルな題材を、"ハードコアバトル"という過激な文脈に落とし込むアプローチは、同誌の読者層にも刺さるものがあるだろう。
受験生の"本気"をバトルで描く
本作のジャンルは、公式が打ち出した「ハードコア受験バトル」という言葉に集約されている。受験戦争を文字通りの"戦い"として描くスタイルは、勉強や進路をめぐる青春の緊張感を、エンターテインメントとして昇華させようという意欲的な試みだ。
受験マンガといえば、「ドラゴン桜」のような実用路線から、「二月の勝者」のような心理戦まで、様々なアプローチが存在する。その中で本作がどんな独自性を打ち出してくるのか——タイトルの物騒さが示唆するように、単なる熱血受験ストーリーには収まらない展開が期待できる。
白泉社×ヤングアニマルという舞台
発売元のヤングアニマルコミックスは、「ベルセルク」「ハコヅメ」など、クセの強い個性派作品を多数輩出してきたレーベルだ。そのラインナップに加わった本作が、どんな読者層を獲得していくのかも見どころのひとつ。
1巻の発売を機に、受験シーズンの描き方や登場キャラクターの個性が明らかになっていくはずだ。タイトルに込められた「二月」と「桜」——合格発表の季節に向けて物語がどう動くのか、続巻の展開にも目が離せない。