「その日、世界から『味』が消えた」——衝撃のティザーが公開
KADOKAWAは2026年5月31日、プロジェクトコード「WASTED CHEF」として制作中のオリジナルアニメ映画を正式発表した。同日、ティザービジュアルと第1弾ティザー予告映像、そしてメインスタッフが公開されている。
本作の監督を務めるのは、2021年公開のアニメ映画『映画大好きポンポさん』で高い評価を得た平尾隆之。今回は監督業だけでなく、原案・脚本も自ら手がける。平尾監督にとって、完全オリジナルの長編アニメーション映画は本作が初の挑戦となる。
公開されたティザー映像には「その日、『君』と『味』が世界から消えた。」というキャッチコピーが添えられており、SFと料理を融合させた物語の輪郭が浮かび上がる。「味」が失われた奇妙な世界を舞台に、ひとりの若いシェフが奔走するという設定は、一見するとユニークながら、どこか切実な感触を持つ。
豪華スタッフ陣が集結、CLAPが制作を担当
キャラクターデザインには足立慎吾が参加。『ソードアート・オンライン』や『リコリス・リコイル』などで知られる実力派アニメーターで、そのスタイリッシュなキャラクター造形が本作にどう活かされるかは早くも注目ポイントのひとつだ。音楽は『仮面ライダーBLACK SUN』や『11人いる!(11 Rebels)』を手がけた松隈ケンタが担当し、独特の世界観を音で支える。
アニメーション制作を担うのはスタジオCLAP。『サマータイムレンダ』や『最後の花びら(The Last Blossom)』といった作品を手がけてきたスタジオで、繊細な映像表現には定評がある。さらに、『映画大好きポンポさん』で平尾監督と共に作品を作り上げたスタッフが複数名合流しており、チームとしての結束力も期待できる布陣だ。
平尾監督の作家性という観点から見ると、本作は特に興味深い一歩だ。『ポンポさん』では「映画を作ること」そのものをテーマに据え、編集やカット割りといった映画的手法を物語の中に組み込む実験的な演出で多くのファンを驚かせた。今回の「味が消えた世界」というSF設定も、単なるジャンル作品にとどまらず、何かより深いテーマ——喪失、記憶、あるいは創造することの意味——を内包している可能性がある。原案・脚本まで自ら手がけるという体制からも、監督の強いこだわりが透けて見える。
本作はすでに国際的な注目も集めており、今後の続報でタイトルや公開時期などの詳細が明らかになるにつれ、さらに期待が高まっていくだろう。正式タイトルの発表を含む次の情報解禁が待ち遠しい。