タイトルが全部語っている、あの人気小説がついに映像……いや、マンガに
「主人公の幼なじみが、脇役の俺にグイグイくる」は、ラブコメ界隈でじわじわと支持を集めてきた小説シリーズだ。作者はらくだ。タイトルを読んだだけで「あ、これは好きなやつだ」と直感するファンも多いのではないだろうか。
あらすじはタイトルがほぼ説明してくれている。物語の主人公はいわゆる「脇役」ポジションの男子。彼のクラスには、少年マンガ的な意味での「主人公」がいて、その幼なじみのヒロインも存在する。ところがそのヒロインが、なぜか脇役である俺に対してグイグイと距離を縮めてくるというのが基本構図だ。「主人公・ヒロイン・脇役」というおなじみの三角形をずらすことで生まれる独特のもどかしさと甘さが、本作の持ち味になっている。
メタ的な視点とラブコメの旨味を両立した作品
近年のラブコメシーンでは、王道の文法を逆手に取った「メタ構造」を持つ作品が一定の人気を獲得している。「脇役視点」「物語の外側から物語を眺める主人公」といった仕掛けは、アニメやマンガに親しんだ読者ほどニヤリとできる設計だ。本作もその流れに乗りながら、単なるギミックに終わらず、ヒロインとの関係性の変化をきちんと丁寧に描いている点が評価されてきた。
マンガ化にあたって気になるのは、コマ割りと表情の演出だ。ラブコメにおいてヒロインの「グイグイくる」描写は、文章では脳内補完で補えるが、マンガになると絵として直接目に飛び込んでくる。作画担当がその空気感をどう表現するかは、原作ファンにとって最大の注目ポイントになるだろう。連載誌である「電撃大王G」はラブコメ・日常系に強い媒体であり、作風との相性という意味では悪くない選択と言える。
現時点では作画担当者など詳細なスタッフ情報は明らかになっていない。6月29日の誌面発売に合わせて続報が届くことに期待したい。