2作品の内容をチェック

「アイ・ヘイ・チュー」は、ワガママな女子高生・トキシカが行き倒れていた悪魔のイエナに一目惚れするところから始まるラブコメディ。トキシカがあらゆる手段を駆使してイエナとの同棲を実現しようと奮闘するという、ちょっとぶっ飛んだ設定が早くも目を引く。連載開始を記念して、巻頭カラーイラストを使用したオリジナルクリアファイルが50名にプレゼントされるキャンペーンも実施された。

もう一方の「ダンジョンの測量士~地図で無双するダンジョン攻略~」は、うらたにみずきによる原作を加藤弦がコミカライズした作品。ダンジョン攻略において「地図を作る」という測量士の視点を軸に据えたユニークな設定が特徴で、戦闘力ではなく知識と技術で無双するタイプの物語と見られる。

長門知大の新境地に注目

長門知大といえば、「将来的に死んでくれ」や「ダイロクセンス」で培ってきた独特のテンポ感とキャラクターの掛け合いが持ち味のマンガ家だ。今回の「アイ・ヘイ・チュー」では人間と悪魔という異種族ラブコメに挑戦しており、これまでの作風を活かしながらも新しい方向性を打ち出してきた印象を受ける。「ワガママな女子高生が悪魔に一目惚れして同棲を迫る」という構図は、ヒロインの暴走っぷりとそれに振り回されるイエナのリアクションが笑いの核になりそうで、長門作品らしいテンポの良さが発揮されることに期待したい。

別マガといえば「進撃の巨人」を生んだ少年マンガ誌。近年はジャンルの幅を積極的に広げており、今回のW新連載もラブコメとダンジョンファンタジーという異なる色を持つ2作を同時に投入するあたり、誌面のバランスを意識した編集部の戦略が透けて見える。

どちらの作品も連載はまだ始まったばかり。今後の展開がどう転がっていくか、次号以降の動向を追っていきたい。